全日遊連とオーイズミが低価格パチスロ機を発表

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入替需要の高まる12月に向けて低価格パチスロ機を発表した全日遊連の阿部恭久理事長(左)と、オーイズミの大泉政治会長。

 全日遊連とオーイズミは9月17日、年末のパチスロ機の入替需要にあわせて、低価格回胴式遊技機を発売すると発表した。全日遊連の阿部恭久理事長とオーイズミの大泉政治会長が会見を開き、今回低価格で新機種を販売した経緯などを説明した。

 オーイズミが全日遊連組合員ホール向けに低価格で発売するのは新機種『ドリームクルーン2』。

 液晶付きの6号機で、3台以上の購入の場合は1台あたり19万8,000円。2台の場合は20万8,000円、1台では29万8,000円となる。本来の定価は39万6,000円で、3台以上の場合は半額まで値段を下げる。

 低価格のパチスロ機を発表した経緯について、全日遊連の阿部理事長は、「今年の12月に12万台近くの回胴式遊技機を外さなければならないという現実がある。その中で、機械が出てこない、また価格も高いという話を大泉会長とさせてもらったところ、その点について多少、協力するという話をいただいた。機械についても全日遊連と一緒に共同開発をしてはどうかというご提案をいただき、現在進めている。機械の開発については全日遊連から平岡委員長ほかメンバーを出して準備をしている」と説明した。

 オーイズミの大泉会長は12月の大量の回胴式遊技機の入替えについて、「阿部理事長と話をし、特に中小のホールさまの入替えが大変だろうと考えていた。以前にも前々理事長の時に『常夏アロハ』を一緒に開発したことがあった。そうした経験もあり、オーイズミも業界に育ててもらった。業界が一番大変な時に貢献したいと思っている」などと話した。

 こうした経緯から、昨年9月に全日遊連とオーイズミとの共同開発チームを発足。今年12月の発売に向けて動いていたものの、共同開発の回胴式遊技機については12月のリリースが間に合わず、今回、その代替機として型式試験に適合しているオーイズミの『ドリームクルーン2』を低価格遊技機として発売することになったという。

 現在、共同で開発を進めている回胴式遊技機については、まだ保通協の型式試験に持ち込んでおらず、今後さらに入替需要が高くなる時期にリリースする予定。

 今回の『ドリームクルーン2』は、パチンコの一発台と権利モノを融合したようなゲーム性が持ち味。液晶に映し出される一発台風の「3つ穴クルーン」に玉が侵入するとチャンス。3つ穴のうち、手前の穴から「権利ルーレット」に移行し、「V」入賞で1回権利(500枚)、「虹V」入賞で3回権利(500枚×3回)が獲得できる。

 また、AT仕様で、大当たり中の純増枚数は3.1枚/G。500枚の獲得時間が平均10分とスピード感があり、短時間勝負でも楽しめるスペックとなっている。

 納期は12月上旬、販売台数は2,000台で予約販売となる。受注製造とすることで部品のロスをなくし価格を下げる。10月7日からオーイズミの専用サイトから受付を開始する。

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