同セミナーは、「ギャンブル依存とはなにか」や「パチンコの依存問題とその背景」について、地域の人々がこれからの対策のあり方を話し合える場を作り出すことを目的に、同社が「ギャンブル等依存症問題啓発週間」(5月14日~20日)にあわせて開催した無料セミナー。
第1部では、認定NPO法人ワンデーポートの中村努施設長が登壇。「ギャンブル依存の対策は、一人一人の中に答えがきっとある。地域や身近な方々がその人の幸せを考え、それぞれのニーズや課題を考えたりすることが依存の対策だと考えている。本人と話しながら前に進んでいくことが大切」としたうえで、「パチンコ依存対策の過去・現在・未来」について講話した。
続く第2部公開討論会「依存対策のこれからを考える」では、浦和まはろ相談室の高澤和彦代表をコーディネーターに、司法書士の稲村厚氏、郡山市福祉協議会の柳内祐一氏、JGブロスの丈幻代表、同社法務部カスタマーセンターの吉田ひろみ氏がパネリストとして登壇。依存問題に関わる様々な立場から、今後の依存対策の在り方について、意見交換を行った。
総括では同社の大石明徳取締役が登壇。「パチンコは気軽に楽しめる大衆娯楽だが、一方で過度なのめり込みにより問題を抱えているお客様がいるのも事実です。当社ではギャンブル等依存問題への対策をホール企業の社会的責任と考えており、基本方針である“責任ある遊技”を掲げ、依存対策に取り組んでいる。今後も『ギャンブル等依存症は病気ではなく、ギャンブル障害である』と捉え、積極的に取り組んでいきたい」と語った。
セミナー終了後には参加者から、「家族に依存症の可能性があるが、相談できるところがなく、行政に相談したところ、このセミナーを教えてもらった。参加してみると気づくことがたくさんあり非常に勉強になった。今後も地域にこのような場や相談できるところがあるといいと思う」などの感想が寄せられた。