同式典は3部構成で進行。第1部で式辞に登壇した庄司孝輝会長は「このように記念式典を挙行できるのは、ひとえに皆様方のご指導、ご支援、ご協力の賜物と心より厚く御礼申し上げます」と謝辞を述べたほか、「日遊協の発足以来の旗印は、業界の『健全化』『近代化』『適正化』、そして『社会的地位の向上』。その旗印のもと日遊協は、遊技産業の基盤を確立し、明るいレジャーとしてのパチンコ・パチスロを社会に提供するため、30年間幅広い活動を続けてきた」としたうえで、これまで取組んできた活動を報告。その後「日遊協はこれからも『お客様のため』を第1のキーワードとし、社会からより共感される新時代に相応したパチンコ・パチスロ産業を目指していきたい」と抱負を述べた。
来賓祝辞には、警察庁生活安全局の白川靖浩局長と全日遊連の阿部理事長が登壇。白川局長は「パチンコ業界唯一の横断的組織として、多岐にわたる取組みで業界の先駆者として業界の健全化をリードしてこられたものと認識をしており、大変心強く思っている」と取組みを評価したほか、依存問題対策等への取組みの強化を要請した。
続いて登壇した阿部理事長は、日遊協のこれまでの取組みに対し賛辞を送ったほか、1月に開催したパチンコ・パチスロ産業賀詞交歓会での宣言にふれ、「今後も業界一丸となった取組みが必要となる。各種の取組みについても各団体がバラバラに行うのではなく、業界の動きを集約し一本化することで国民に対し、よりわかりやすく業界の取組みを伝えることが可能となり、理解も得られると考えている」と述べた。
第2部前半の記念講演では、株式会社良品計画の前会長を務めていた、株式会社松井オフィスの松井忠三代表取締役社長が登壇し、「38億円の赤字からV字回復!無印良品は、仕組みが9割」と題して講話。その後に行われた「遊技文化考~産業の本質から未来へのアプローチ」と題したパネルディスカッションでは、ワールド・ワイズ・ジャパンの濱口理佳代表取締役社長が進行を務め、マルハンの韓裕代表取締役社長、京楽産業.の榎本善紀代表取締役社長、京都造形芸術大学の植島啓司教授の3人がパネラーとして登壇。様々なテーマに対しトークが繰り広げられた。
続く第3部の祝賀パーティーでは、庄司会長が再び登壇し挨拶の言葉を述べたほか、警察庁生活安全局保安課の山田好孝課長、平沢勝栄衆議院議員、葉梨康弘衆議院議員、日工組の筒井公久理事長が登壇し、それぞれ祝辞を述べた。