同フォーラムは2015年から、2020年まで続くロングプロジェクトとして開催されているもの。毎年参加者は4~5人のグループに分かれ、“キャリアプランニング”と“ワークライフバランス”の2つのテーマに沿って、業界の抱える問題やその改善策を模索すると同時に、企画力やコミュニケーション力を向上させるグループワークを実施。最終的には、学んだことを自社に持ち帰り、共有を図ることで社内で活かしてもらうことを目的としている。
フォーラム冒頭では振り返りとして、前回学んだ内容を社内でどのように報告し、その報告によって自身や周囲にどのような変化・反応があったかを発表。「店長に報告したところ、店長自身にも足りてない部分を気づかせることができた」「自分自身にとって、新しいことに気づける良い機会だった」などの意見が出された。
発表後には、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所の立川美夏子氏が「1ヶ月店長体験~人が動けば数字が動く~」と題して講演。
講演の中で立川氏は、店長は「概念化能力」「人間関係能力」「業務知識/技能」と求められる能力が多くなってくると同時に、目標を設定し、部下を引っ張っていく「Leader」、上長のサポートを行う「Follower」、店舗を運営し、目標を達成していく「Player」、戦略的発想をしていく「Coordinator」、トップマネージメントの戦略マインドを共有する「Partner」の5つの役割(5つの顔)があると説明した。
その後のシミュレーションでは、あらかじめ決められていた条件(1台の粗利額や入れ替えにかかる費用など)をもとに、1ヶ月の売上計算を行うとともに、前述の店長としての能力や役割を踏まえてどのように考えるべきかを協議し、発表を行った。