30回目の開催となる今回は「規則改正後の遊技機の行方」をテーマに2本の講演を実施。第1部ではパチンコビレッジの村岡裕之代表取締役、第2部では京楽産業.の井坂正行執行役員開発本部長、サミーの星野歩代表取締役常務研究開発統括本部長、藤商事の松下智人常務執行役員開発本部長が登壇した。
第2部の中で3社の開発責任者は規則改正後の遊技機開発について言及。パチンコは「設定機能がつけられることは魅力的なこと。パチスロのような演出がパチンコに加わることで、若年層ユーザーの増加に期待したい」と前向きな意見が上がったほか、「設定を搭載した場合、全ての設定で型式試験をするのかなど現時点ではわからない。もしそうなれば試験期間が今よりも伸びる可能性があるし、適合率も落ちる可能性がある」といった試験方法を懸念する声が上がった。
一方、パチスロは「規則改正後はA+ARTタイプの開発が主流になる」という意見で3社が一致。サミーの星野代表取締役常務は「改正後はノーマルタイプの開発が難しい。つくるとしたら現行機よりもかなり獲得枚数を抑えたものでないと試験に通りづらい。そうなるとA+ARTが主流になるのかな。ただA+ARTも射幸性の高いものではなく、遊びやすいA+ARTになる。出玉のイメージとしては5000枚を1人に出すのではなく、1000枚を5人に出す機械が登場してくると思う」などと話した。
また新規則に対応した遊技機の市場導入時期についてはパチンコ、パチスロともに規則が施行されてから最低でも半年から1年くらいは時間がかかるとし、「早くても来年の夏ごろになる」という意見で一致した。