冒頭杉浦会長は「今年も質の高い社会貢献事業の申請が多数あった。私も審査に参加させてもらったが、どれも甲乙つけがたく、どなたにも賞を差し上げたいというような素晴らしい内容だった」と述べ、「ファンに支えられて成立している業界であることを私どもは改めて認識し、地域社会のために何ができるかこれからも皆様方と一緒に考え、実行していきたい」と挨拶した。
12回目となる同式典では神奈川県遊技場協同組合が社会貢献大賞を受賞。その他、都府県方面部門では大阪府遊技業協同組合の「『青パトが見まもる大阪のまちづくり』支援」事業、支部組合部門では島根県遊技業協同組合・松江遊技業防犯協力会の「松江遊技業防犯協力会杯学童野球新人大会」事業、組合員ホール部門では沖縄県遊技業協同組合・株式会社ピータイムの「骨髄バンクへの募金活動・ドナー登録推進・患者の支援」事業が最優秀賞を受賞した。
また、審査委員奨励賞には茨城県遊技業協同組合・株式会社アンダーツリー東京の「第22回、第23回 愛の献血活動について」事業、香川県遊技業協同組合・株式会社たまやの「児童図書購入資金の贈呈」事業が受賞した。
社会貢献大賞を受賞した神遊協は「心臓移植手術を要する県内在住の2人の幼児への支援活動」事業を実施。重い心臓病を患う2人の幼児が一刻も早く、米国で心臓移植手術を受けられるよう組合が客と一体となって広範囲な募金活動を実施し、心臓移植手術に結びつけることができたことが高く評価されての受賞となった。
その後行われた助成金贈呈式では一般助成17件、特別助成8件、特命助成1件の合計26件(うち共同助成は8件)に総額5,600万円の助成金が贈呈された。特命助成には「ぱちんこ依存問題に関する相談および回復支援」事業として特定非営利活動法人リカバリーサポート・ネットワークに1,000万円が助成された。
式典に出席したRSNの西村直之代表は「おかげさまで2006年に起ち上げたリカバリーサポート・ネットワークの電話相談事業は、現在2万件を超える相談を受けるまでになった。この助成金をありがたく活用し、地域の方々に手を差し伸べる支援をしていきたい」と謝意を示した。