『エコミラ』は店舗内の客の人数に応じて換気量を調整し、間接的にエアコンへの負荷を削減する制御装置。《アプリィ塩町店》は約1年にかけて『エコミラ』を試験導入し、効果測定や改善を重ね製品化に寄与した。
審査委員会の講評では、「既存ビルの省エネルギー手法として外気導入に係る対策は有力な対策手法であり、CO2による最小外気システムなどは多く用いられている。しかしCO2センサーの設置コストやそのメンテナンスに課題がある中、『エコミラ』では施設のホールコンピュータからの情報を利用して換気風量をコントロールすることによって、課題に対処したその発想は高く評価できる」としている。
受賞にあたり挨拶したHRの網島社長は「『エコミラ』は多くの方の協力によって製品化できた。中でも1年間、実験導入させていただいた株式会社アプリィの木村次長様には大変感謝している。『エコミラ』には“エコに未来を”という意味が込められている。今後もこの製品名に負けないよう、地球にとって素晴らしい未来を創る未来メーカーとして社会に貢献していく」と述べた。
その他顕彰式では記念講演として「最新のZEB、PEBの現状~アメリカ冷熱ビジネス視察団報告~」と題し、川瀬貴晴氏(千葉大学グランドフェロー)が日本、海外の省エネ設備、施設に関して講話を行った。