講師には一般社団法人日本クロスカルチュラルコミュニケーション協会(JACCA)の石橋眞知子会長が務め、訪日外国人が2400万人を突破した今、外国人への「おもてなし」の方法や、嫌がられる行為、敬遠される行為を解説した。
まず石橋会長は「日本と外国との動作(ジェスチャー)の意味合いの違い」を解説。お辞儀と握手を例として挙げ、「日本人はお辞儀と握手を同時に行う人が非常に多い。お辞儀は尊敬(リスペクト)、握手は平等(イコール)の意味合いがある。お辞儀は若い人から、握手は目上の人からするのがマナー。同時に行うと外国人は戸惑ってしまうため気を付けて」とアドバイス。
さらにジェスチャーにおいても、「自分を指さす時や、OKサインを出すときに手を顔の近くに持ってくることは厳禁。日本人同士ではよく見る光景だが、外国人相手にやると相手を侮辱する意味になってしまう」と注意点などを細かくレクチャーした。
また石橋会長は、外国人に対応する際は「笑顔」で接することが大事だと提言。「私は様々な国で言葉や文化を教えてきましたが、『笑顔』は国境を越える。相手が外国人だからといって緊張せず、笑顔で対応できる余裕を持ってほしい」と述べた。
その他、セミナーでは大事な要素として「序列に気を配ること」、「レディーファーストの精神」、「その国の民族や慣習に従うこと」を挙げそれぞれ例や実践を交えながら講義を行った。