日工組、日電協の遊技機メーカー2団体及び一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、楽曲著作権を管理する一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)との間で、パチンコホールの設置遊技機に再生される楽曲の許諾手続き並びに使用料をめぐり昨年12月1日に合意に達していたことが明らかになった。この合意に基づくJASRACによる著作権管理はすでに1月1日から開始されている。
遊技機に複製される楽曲の使用許諾に関してはこれまで、メーカーがパチンコホールで設置・使用されることを説明した上で、楽曲権利者に使用料を支払ってきた。だがホール設置後の遊技機のJASRAC管理楽曲上映等に関する許諾の手続きは未整備の状態だった。
JASRACでは、設置遊技機に楽曲が再生されることは著作権法上の「上映等利用」に該当し、利用主体のパチンコホールが楽曲権利者から許諾を得る必要があるとしている。
しかしホールによるJASRAC管理楽曲の利用状況の把握は頻繁な入替等を考慮すると現実的に困難であるため、全日遊連では日工組、日電協に対し、上映等利用についてもメーカー側に権利処理を要請していた。