守る会では、ジャンボパチンコや千本釣りゲーム、黒ひげゲーム、ヨーヨー釣り、焼きそばやフランクフルトソーセージ、綿あめなどの縁日屋台の模擬店を出店したほか、似顔絵師(3名)とちんどん屋(3組)を派遣、さらに打ち上げ花火(約400発)など約110万円相当を提供した。
ボランティアに参加した業界関係者らは、模擬店の運営や焼きそば等の調理などを手伝い、会場を盛り上げながら入所者や地域の人たちとのふれ合いを楽しんだ。
守る会の稲葉代表は、「今回は初めて飲食物を提供した。障害を持つ入所者は食べられないが、ご家族や地域の方にお祭り気分を楽しんでもらえれば。今後も楽しんでもらえる企画を考えていきたい」と話した。焼きそばは100円、フランクフルトは1本50円で提供し、これらの売上もすべてセンターに寄付した。
同施設の山川常雄理事長は、「守る会の方々には毎回、賑やかに盛り上げてもらい、感謝している」と謝辞。木実谷哲史院長は、「この施設には生きるのに精一杯の人たちがいる。その命を守りながら、何か楽しいことを見つけてもらえたらと、このお祭りを開いている。ボランティアの方々には、こうした子供たちがいることを知っていただき、また、今後も少しでもご支援いただければ」と話した。
島田療育センターは1961年に日本初の重症心身障害児施設として開設された。当時の東京・日本橋遊技場組合長の島田伊三郎氏(故人)が土地1万坪を寄付していた。その縁から75年に都内を中心とした業界有志が「守る会」を結成。毎年、センターへの募金の寄付やボランティア活動など物心両面の支援を行っている。