同セミナーは、効率的な出店方法として注目を集めている居抜き物件の再生をテーマに3講演行われ、講師はスパイスの菅原弘勝代表取締役、船井総合研究所の島田雄一郎氏、ソードジャパンの井谷庄吾代表取締役が担当。23社42名が受講した。
第1講座を担当した菅原氏と、第2講座を担当した島田氏はともに中・小型の物件に着目。1000台以上を設置できる大型物件はほとんど出回らない上に、もし出てきても高価であることから、大型物件ではなく中・小型の物件が狙い目であるとして、「適正な賃料やランニングコストなどの諸費用、初期投資を行うことで中・小型店舗が十分に魅力的な物件として再生する」(菅原氏)、「パチンコが盛んな土地にあり、1パチ専門店などの部門特化型の営業形態をもち、2年程度で回収可能なローコストな出店を行うことで、小型繁盛店が実現する」(島田氏)などと語った。
第3講座を担当した井谷氏は、「既存店をいかに生まれ変わらせる事が出来るか」と題し、マイナスイメージがついた既存店の立て直し方をレクチャー。「ネガティブな変化に飲まれた既存店は中途半端なリニューアルを行っても立て直しは難しい。現状を把握して戦略を立て直し、店舗デザインからユニホーム、広告までを一新して、既存店につけられたマイナスイメージを払拭する必要がある」と述べた。