ファンのためにも回収機問題の解決を~山口県遊協

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県内5団体への寄付金の贈呈に対し、各団体から金理事長(左)に感謝状が贈られた。

 山口県遊技業協同組合(金栄作理事長)は6月16日、山口市内のホテルで平成28年度通常総会を開催した。

 開会にあたり金理事長は、遊技くぎ問題や射幸性の抑制などホール経営を取り巻く情勢の厳しさを指摘し、とくに遊技機の回収撤去問題については「20年前の社会的不適合機の撤去や、10年前の爆裂機の撤去に次ぐものだが、しかし今回は当時と大きく経営環境が異なり、多くの困難が予想される。ホールに通い続けてくれるお客様のためにもぜひこの問題を解決に導き、これを契機に真の意味での大衆娯楽を復活させるために業界を挙げて取り組んでいくべき」と述べた。

 また、射幸性の抑制も避けて通れない問題とし、ハード面での取り組みに加え、県遊協独自の取り組みとして、路面バスにのめり込み防止の広告を掲出するなどのソフト面での対策を推進していることを報告、「今後も工夫を凝らして努力をしていく」とし、組合員に協力を求めた。

 続く行政講話では、山口県警察本部生活安全企画課の石川一幸課長が、全国的にのめり込みに起因するトラブルやくぎ曲げ問題、検定機と性能が異なる可能性のある遊技機の問題、ホールが関与する賞品買取、違法な広告などが後を絶たないと指摘、「県民に幅広く受け入られるために、問題に対して組合全体で一致団結して対応していただきたい」と要請した。

 議事では上程した議案をすべて可決承認。役員補充では谷重政生専務理事の退任に伴い、三宅信之氏を新専務理事に選出した。

 総会後の懇親会では、社会貢献活動の一環として、山口県防犯連合会、山口県暴力追放運動推進センター、山口きらめき財団、山口県社会福祉協議会、山口県更生保護協会の5団体に計220万円を寄付した。

 来賓挨拶では県警本部生活安全部の伊藤正恭部長をはじめ、全日遊連の阿部恭久理事長が祝辞を述べ、伊藤部長は県内の犯罪情勢や暴力団情勢などに触れ、業界関係者の一層の協力を要望。阿部理事長は回収対象機問題について、「社会的責任を果たさなければならない」とし、理解と協力を求めた。

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