冒頭で挨拶した伊豆正則理事長は、4月から「製造業者遊技機流通健全化要綱」及び「遊技機製造業者の業務委託に関する規程」の運用が開始されたことを受け、「更なる精度の高い点検確認業務を求められており、遊技機取扱主任者のレベルアップを図るべく全国各地において技術技能試験を実施している」などと触れるとともに、
「販売会社に属する遊技機取扱主任者等の取り扱う業務量はますます増加することになり、労働環境はより一層悪化すると予想される。現在の労働環境の実態調査に協力していただいたが、調査結果は社会問題化してもおかしくないほど、現在の労働環境は過酷で劣悪であることが分かった。販売会社だけでなく、遊技業界全体が働きやすい夢の持てる業界に変化するために、労働環境改善を急務として行動を起こしていく。労働環境の改善こそが雇用の拡大、業界の構造改革の起爆剤になると確信している」と労働環境の改善に改めて強い意欲を示した。
また、行政からは警察庁保安課の大野敦係長が来場し、小柳誠二課長の挨拶を代読。回胴遊商が取り組む幼児の車内放置防止や闇スロ排除などの活動を労うとともに、業界が一致団結して遊技機流通の健全化をはじめとする、国民から親しまれる健全な娯楽となるための取り組みへの強力な推進を要請した。
なお、組合大会に先がけて開かれた総代会では全ての議案が可決承認。講演会には警察庁OBで昭和59年の風営適正化法制定に関わった葉梨康弘衆議院議員を招き、「遊技業界と風適法の現状と課題」をテーマに話を聞いた。