同社ではフィリピンへの出店スキーム策定を目的に2014年7月にアジア・アミューズメント開発(AAD)を設立。同社を窓口にスキームを活用したパチンコホールのオペレーション輸出の実現に取り組み、国内のホール企業にフィリピン進出の機会提供を目指してきた。
今回オープンするフィリピン版パチンコホールの屋号は《SONAR AMUSEMENT》。店舗は首都マニラから120キロ離れたタルラック市にある。
AADの代表取締役会長に就任した田守氏は、「事業許可は11月23日。ゲームセンターとしてタルラック市長から許可を得た」と報告。国内の有力パチンコチェーンで知られる「夢コーポレーション」の松田泰秀元会長の個人会社「ピーコス」(東京都中央区)と現地法人とのタイアップ運営になると説明し、フィリピン進出第1号が松田氏になることを明らかにした。
設置される遊技機はパチンコ、パチスロ、ビンゴゲームの3機種から選べる液晶機。パチンコ、パチスロはすべて液晶表示の疑似玉、疑似メダル仕様で、最大4機種まで搭載可能だ。《SONAR AMUSEMENT》には142台が設置される。同席したAADの山崎竜代表取締役社長は、「フィリピンではビンゴゲームが盛ん。今後の状況を見ながら4機種目の開発を進めたい。またマシンについては日本国内で特許も取得しており、今後は国際特許の登録も目指したい」と述べた。
一方、遊技はICカードを介する形式。「あくまでもゲームセンターのマシン。ダイレクトにお金を入れるのではなく、カウンターで現金を払い、ICカードにポイント換算して、ICカードポイントで遊技する形になる」(山崎社長)という。出玉もすべてポイントでICカードに書き込まれ、そのポイントと景品を交換する。「建物周辺にはリサイクルショップや質屋があり、提供できる賞品単価にとくに上限はない」と補足した。