パチスロのART機能に係る純増枚数(傾斜値)の上限が、本年12月1日以降の型式試験申請分から2.0枚に規制されることが明らかになった。これに関し10月23日、回胴式遊技機製造者連絡会が開かれた。
MY(一連遊技区間での出玉最小値と最大値の差玉)が2万枚を超えないための設計上の措置の一環。本年7月にのめり込み防止のための自主的な取り組みとして、指示機能のみでの出玉率が1を超えない(指示機能のみでは出玉が増えない)ことを決定していたが、今回さらに強力な規制を決定した。7月に発表された内容では、取り組みに沿った形でART機(高純増AT機は実質的に開発不可能)を開発した場合、純増の上限は試算値で約2.3枚だった。
A+ART機やMB(CB)搭載機については、これらの期待値を付加し純増2.0枚が上限。また、遊技方法に関わらず最大の出玉が獲得できる機種に関しては、規制は適用されない。
この他、遊技者の押し順ミス等により、誤ってRT状態から転落した際の救済措置について、当該遊技者にとって最も不利にならない形を取る原則が定められた。
今回の規制が適用されるのは前回の取り組みが適用される予定だった日時と同様、本年12月1日型式試験申請分からで、純増の増減に係る規制が置き換わる形。今回の規制に該当しない機種の新台設置は平成28年7月31日までとなる。