神戸市議会は9月24日、デイサービス施設での遊技機や麻雀などの常態的な提供を禁止する関連条例の一部改正案を可決、改正条例が成立した。デイサービスでの過剰な遊技サービスに対する規制は、全国の都道府県や政令都市では初。
改正条例では、「射幸心を煽る恐れのある遊技を常時行わせる」「擬似通貨を使い、依存性を著しく強める恐れのある遊技を提供する」「賭博や風俗営業を連想させる広告を掲示する」の3点を禁止し、違反が確認されれば、市はデイサービスとして指定しないとしている。
神戸市は「アミューズメント型デイサービスは1日の内時間を決めて楽しむものであるが、一方で機能訓練室内に遊技に特化した設備を備え、遊技機を機能訓練の常時主体とするサービスもあり、後者は介護保険法本来の趣旨に沿った適切なサービスとは考えられない」とし、8月11日にアミューズメント型デイサービスに規制を設ける方針を表明。8月14日から30日までパブリックコメントを実施していた。
なお、兵庫県も8月24日に同様の理由でデイサービスでの遊技提供の規制を表明し、今月28日の定例会に改正条例案を提出する方針。