自民党の細田博之幹事長代行は9月7日午後、国会内で安倍晋三首相と会談し、カジノを中心とした「統合型リゾート(IR)整備推進法案」(カジノ法案)について今国会での成立を断念することを決めたと報道各社が報じた。
報道によると、会期が9月27日まで大幅に延長されたことからIR議連を中心に成立を目指す声が出ていた。しかし、公明党はギャンブル依存症などの対策が不十分として審議入りに難色を示していたことに加え、政権が今国会の最重要法案と位置付ける安全保障関連法案の審議が参院で続いている中で成立を目指せば、安保関連法案の審議に影響するとの懸念から先送りを決定した。
同法案は、秋に想定される臨時国会以降の成立を目指すこととなった。