2月のパチスロ型式受理件数34件に回復

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 2月の型式試験状況が3月2日、試験機関の保通協から発表され、パチスロの受理件数(型式申請が受理された件数)が前月の6件から34件に回復していたことがわかった。ただし結果書の交付は8件、うち適合は3件にとどまった。前月の1月の結果書交付は17件、適合は5件。2月は前月比で結果書交付は9件の減少、適合は2件減で推移している。

 昨年9月16日の試験方法の変更により、ボーナス非搭載の高純増AT・ARTタイプのパチスロが規制された。またサブ基板制御で動くナビ機能が実質的に純増につながっていたAT・ARTのあり方をめぐって警察庁は出玉プログラムが書き込まれている主基板制御への完全移行を伝達。これを受けパチスロメーカー団体の日電協と日工組は、主基板移行に向けた具体的なタイムスケジュールを策定し、約1年をかけて主基板への完全移行に取り組み、2015年12月以降に販売する新台から主基板制御に一本化する方針を固めていた。

 また試験方法の変更に対応するため日電協・日工組は主基板移行に優先して「次の客に影響を与える」ペナルティ機能(※)の見直しに動き、従来のペナルティ機能を搭載した型式申請に期限を設定。申請件数についても1メーカー・1機種に制限していた。

 従来ペナルティ搭載の型式申請期限は昨年11月末で打ち切られたが、翌12月のパチスロ型式申請受理件数は前月比22件減の20件に急減。1月はさらに6件までに減少していた。

 しかし2月の受理件数は34件までに回復。「次の客に影響を与えない」新規ペナルティの搭載申請がにわかに活発化したとみられる。

※ペナルティ機能…通常遊技中の変則打ちに対し、AT・ART抽選をしないペナルティをプレイヤーに課す機能。従来ペナルティはたとえば5Gのペナルティに対し、当該プレイヤーが2G目で遊技を終了すると、次のプレイヤーは最初の3GのAT・ART抽選を受けられない仕組みになっていた。しかし試験方法の変更に対応するため従来ペナルティの搭載申請は2014年11月までに終了。翌12月の型式申請からは次の客に影響を与えない「新規ペナルティ方式」に限定された。ただし新・旧を問わずペナルティ機能を搭載した新台販売には2015年11月末までに一律に期限が区切られ、翌12月以降に販売する新台からはペナルティ機能の搭載自体が廃止される。

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