日電協が組合員メーカーにあてて、「型式試験の運用の変更について」と題した事務連絡を通知していたことがわかった。日付は8月28日。
通知文はA4版1枚。前日27日に警察庁から受けた指導方針を伝達する内容。一部パチスロ機に特定の押し順で遊技した場合に出玉率が著しく低く設計されるものが散見されるとして9月16日以降の型式試験から試験方法の変更に踏み切る方針が示されている。
変更の概要は、通常の遊技状態はもとより、指示機能(押し順ナビ機能)が発生している状態でも指示に従うことなく、「最低の出玉率を実地に試験する」運用に改めるというもの。この条件によって規定上の出玉率下限値(20分の11以上=55%以上)を満たすことを求めている。
これまでの実地試験は任意の順序および時間にリールを停止する方法(実際の遊技で想定される停止順)で行なわれていた。
55%以上の規定上の出玉率下限値は1万7,500ゲームを行なった結果の基準値。現在主流のAT・ART機ではこの下限値に届かない可能性が指摘されている。