賞品の取りそろえの種類数や品目数は、ホール5団体が自主的に取り決めていたもの。2006年12月、ホール5団体は、遊技客の大半が提供された賞品を景品交換所で換金に向かっている状況を改めるため、「ぱちんこ営業に係る賞品の取りそろえの充実に関する決議」を連名で議決。店の規模にかかわらず、陳列賞品の種類が200種類に満たない状態、または「家庭用品」「衣料品」「食料品」「教養娯楽用品」「嗜好品」「身の回り品」「その他」の7品目のうち実際の陳列品目が4品目に満たない状態について「風営法が定める賞品の取りそろえ義務に明らかに違反している」ことを取り決め、こうした違反状態の一掃を目指す方針を表明していた。
しかし今回の調査では不履行店比率が07年の前回調査時からいずれも上昇。「200種類未満」が前回比2.3ポイント増の5.6%、「4品目未満」が同0.3ポイント増の0.6%と「それぞれ倍増していた」(警察庁)ことが判明した。
この点を捉え同庁は、「極めて偏った賞品しか取りそろえていないと思われる営業所がいまだに認められるとことは、由々しき事態にあるものと考える」と通知に明記。厳しく釘を刺している。