遊技場自動サービス機工業会では12月22日、パーラーに設置される前の会員企業の玉・メダル計数機について、実機検査を行うことを発表した。ゴト行為は無論、内部不正が行われない玉・メダル計数機を市場に供給することが目的。1月1日より開始する予定。
実機検査は、自工会会員企業(39社)が市場に提供する玉・メダル計数機を自工会に持ち込み、不正情報に詳しい検査部員により行われる。自工会の定めたセキュリティ基準を満たしていると判断された製品のみ専用シールを貼付し、出荷される。専用シールは、不正が行われた場合に痕跡が残る特殊なシールで、番号が打ち込まれており、自工会会員と自工会で履歴管理を行う。
なお、既に設置済みの計数機の検査は、不正改造の判別が現場では容易ではないこともあり、受け付けない方針。
技術委員会では「適合した製品に専用シールを貼付し、広く市場に広めて不正に強い計数機を販売していくのが主旨」と述べ、各メーカーが同じセキュリティ性を持つことや不正対策についての情報の共有化もメリットに繋がるとの見解を示した。
また、「計数機ゴトは最近見られないが、一方で内部不正については実態を掴むのは非常に困難。セキュリティ上の観点から公言できないが、いくつかの基準を設け不正を行った場合痕跡が残るような仕掛けを設けている」とも述べ、今回の事前検査は特に内部不正の根絶に向けた取り組みであることを明言した。