パチンコ攻略法の雑誌広告をみて詐欺被害に遭った大阪・堺市の男性が、雑誌出版社の「未来インターナショナル」と広告代理店「クエスタ」に計255万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は5月12日、両社に約76万円の支払いを命じた。各報道機関が報じた。
報道によると、判決理由について後藤誠裁判官は「出版社側は、攻略法をめぐる詐欺事件について知らなかったはずはなく、広告内容の真実性に疑問を抱くのが当然だった」と指摘。男性の弁護団は「悪徳商法広告の安易な掲載に対し警鐘となる」と評価しているという。
一方で、男性に対しても後藤裁判官は「言われるがまま消費者金融から金を借りるなど原告の過失もある」と指摘している。
男性は2007年、未来インターナショナルが発行する「月刊パチンコ攻略の裏」に掲載された「私たち攻略法で相当勝っています」などの広告を見て業者に連絡し、約210万円を振り込んだという。その後、返金を求めたが、業者には連絡がつかなくなった。