呼出ランプをめぐりアサヒ電機と呉商(現権利者サミット)が争っていた特許訴訟で、今年7月の高裁判決を不服とする呉商側の最高裁への上告が12月18日付で棄却されていたことが明らかになった。
この訴訟は、アサヒ電機製呼出ランプが特許侵害にあたるとして呉商が大阪地裁に提訴したことにはじまり、昨年1月の一審判決、今年の7月の二審判決ではいずれも呉商側の敗訴が言い渡されていたが、今回、最高裁が本件の上告を退けたことでアサヒ電機側の全面勝訴が確定した。
一連の裁判の争点は、呉商の特許は「パチンコ台からの信号に基づいて表示する呼出しランプ」に対して、アサヒ電機製の呼出しランプは台からの信号による表示以外に外部信号からの信号に基づく表示も行っているかどうかにあったが、一審、二審ともに中央制御装置からの打ち止め信号を受けて表示する「打ち止め表示」を外部信号と断定。「受けていない」と主張する呉商側の主張は退けられていた。