10月10日に警察庁から「規則改正」の方針が示されたのを受け、大手パチスロ機メーカーのアルゼは10月16日、同改正案に対する同社側の見解を同社が上場するジャスダックのインターネット上で発表した。
改正案でとくに心配されるのがパチスロ機への規制強化。ストック機能の禁止やビッグボーナス1回あたりの獲得枚数の上限が一段と低く制限されるなど、「かなり厳しい内容」と受け止める向きが支配的だ。
16日の発表は、こうした悲観的な空気に配慮したもので、確かにスペックダウンは避けられないとしながらも、逆にパチスロ参加人口拡大という点ではかえって期待感が膨らんだとの認識を示し、「遊技金額の低減に繋がることで短期的にも、更に中長期的にもプレーヤー人口の拡大により遊技機の稼働率も上がることが見込まれます」と楽観的な姿勢を崩していない。
だが、その一方でアルゼは、来月11月からパチンコ機部門への本格参入をめざす方針もあわせて表明。パチスロ機への規制強化の影響をパチンコ機で補いたい点に含みを残している。
同改正案は来年1月の公布、同年7月の施行が予定されているが、今後の焦点は、改正案がそのまま確定するか、それとも当局側の配慮に基づく修正を引き出すことができるかどうかに移ることになる。