8月1日から厳格化されているパチスロ機の型式試験に関連して今後のパチスロ機のゲーム性が注目されるなか、日電協の佐野慎一副理事長(山佐代表取締役)は9月12日、日遊協九州支部セミナーで、「サブ基盤が出玉性能に影響を与えないという建前は継続されている。8月以降も機械の性能が落ちることはないと考える」との見解を述べ、サブ基盤を活用したAT機などがこの後も市場に登場することを示唆した。
佐野副理事長はまず、これまでの保通協のサブ基盤に対する審査基準等に触れながら爆裂機が登場するまでの経緯などを説明。8月からのサブ基盤の規制については、
「今回の規制はサブ基盤の使い方や出玉を規制するものではなく、サブ基盤で演出していることをすべてを文書にして提出してほしいというもの。演出の細かい内容も書いてほしいという要望で、(メーカーが)提出する紙は1000枚を超えるかもしれない」
とメーカー側の負担が大きくなる点を強調した。あわせて機械自体の性能のついては、
「もともとサブ基盤は出玉性能に影響を与えないということで認可されており、この建前は継続されている。許可のでるスピードは遅くなるかもしれないが、警察の方の許認可の基準は爆裂機が出る前も、そして今回サブ基盤の書類を出す前も後も、一貫して同じだ」
と述べ、今回の保通協への試験の厳格化などによってパチスロ機の今後の性能は変わらないことを示した。