大阪府遊協の交換率の自由化から約半年、徐々に高価交換営業へのシフト化が進むなか、今後の交換率動向を予測していく必要があるとして、同社の中川系太郎チーフコンサルタントが講師を担当。高価交換営業への移行による成功例と失敗例を検証するとともに、計数管理のポイントなどを講演した。
中川氏は、「ただ交換率を変更するだけでは、決して成功しない。変更をひとつのきっかけとして捉え、自店の様々な箇所を改善させる契機にするべきだ」と述べ、交換率変更の前に行うポイントとして「出玉感を演出するPOPの活用」「設備機器を含む内外装のリニューアル」「今行っているイベントの見直しと再編」「広告・宣伝の見直し」「計数管理の精度を上げる」「店舗スタッフの接客の見直し」「機種構成の見直し」などを挙げ、これらの項目のひとつひとつがきちんとできているのかをチェックする必要がある、と補足した。
また実際に高交換率で営業する際のポイントについては、(1)利益管理は粗利率でなく玉利で調整、(2)実特賞出玉、確変ベース、スタート外ベースが重要、(3)ホールコンピュータの活用と釘調整の精度向上、(4)スタート回数の均一化とゲージの整備、(5)持ち玉共有、台移動自由の採用──の5点を挙げた。とくに(3)については、「ホールコンピュータは最低限確変ベースを見られないと高交換率営業においてのリスクが高い。釘調整については、ゲージは0.1ミリ単位のものを使うことが必要」などと説明し、釘調整の精度を上げるために電子釘幅測定器を活用することも有効であるとした。