大手パーラーの(株)マルハンの2004年3月期(同社32期)の決算説明会が5月17日、千代田区の東京本社で行われ、鈴木嘉和社長が売上高9281億2300万円、経常利益205億8000万円、純利益95億3000万円を計上したことを報告した。また33期中に売上高1兆円に達する見込みを伝えた。
32期のパチンコ・スロットの稼働数と売上推移は、パチンコが3万7559個/台、売上が4万1248円/台。売上が増加したにも関わらず前年比で稼働が微減したことについて韓裕取締役営業本部長は「既存店は変わらないが、新店の稼働が落ちたのが原因」と分析した。パチスロは稼働数と売上推移の両方が上昇したことについて、『北斗の拳』などの新機種の稼働が高かったことを挙げた。また31期と比べて人件費は削減できたものの、機械代の入替え費用が92億円(31期)から234億円(32期)と大きく上昇したことを伝えた。
05年3月期(33期)は売上高1兆2000億円を見込むほか、36店舗8万7600台(計175店舗)の出店を北海道・関東・関西地区を中心に計画している。
また、鈴木社長は社内に改革委員会を発足させ、2010年に向けて本社機能、営業所、人事教育システム、間接部門のバックアップなどを総点検し、新たな企業作りを目指すことをアピールした。