特別セミナー「大競争時代を乗り切る実践プログラム」は店舗間における2極分化の進行や射幸性の幅が狭められたパチスロなど、依然として厳しさを増す経営環境下、今後どういったポイントに目を向けどう対応すれば「勝ち組」になれるのかをテーマに、同社中川系太郎チーフコンサルタントが講師を担当。第P部「大競争時代の勝ち組戦略」、第2部「いまやるべき実践プログラム」、第3部「これからのパチスロ営業」の3部構成で進められた。
セミナーで中川氏は年末から来年にかけてのトレンドとして、(1)大手企業の出店ペースの失速、(2)超大型店舗の競争力低下、(3)高コスト体質の改善、(4)人材不足の継続、の4点を挙げ、こうした事象を読み取りながら、来年度のパーラー経営に求められるキーワードは「量より質」であるとして、「これまでは質より量が先行されてきたが、今後は新台入れ替え、広告宣伝、出玉、イベント、人材のあらゆる面に“質”が重要になるだろう」と述べた。
一方、パチスロ5号機に関して、第1弾の『新世紀エヴァンゲリオン』(ビスティ)が当初の予想以上の高稼働を維持している背景には、設置台数が少なかったことに加えて、メーカー、パーラー、マスコミともに三位一体となって事前に射幸性が低い機種であることを告知したことが功を奏したと分析。「事前期待より事後評価を高くさせることも戦略として有効だ」と説明した。
また5号機のオペレーションについて、「コイン単価が明らかに下がるが、粗利額を上げて営業することが求められる」と述べ、5号機を機種構成の一部として考え、来年2月ごろまでには全体の20〜25%を5号機で構成するなど、入れ替え計画を早急に決定すべきだと強調した。