都遊協、金システムの全都導入を急ぐ

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 東京都遊技業協同組合(原田實理事長)では3月24日、都内遊技会館において3月度定例理事会を開催。総務、経営、事業、機械対策の各委員会および金賞品システム導入特別委員会、青年部会、東京都遊技場健全営業推進センター(健全化センター)がそれぞれ活動状況を報告した。

 とくに金システム特別委員会の南栄二委員長は、金賞品流通システムの都内の導入率が依然として80%弱(92組合中72組合)にとどまっているとし、「暴力団の排除と換金問題がクリアできるシステムとして導入したが、いまだに未導入の組合があり残念。今期中の100%導入を目指したい」と未導入組合への早期導入を呼び掛けた。また、理事会終了後には未導入組合に対する説明会も開催した。都遊協事務局によると、説明会には未導入組合の組合員らが出席し、最近の賞品買取問題の動向や金賞品システム導入までの手順などが話し合われたという。

 金賞品流通システムは、都遊協が平成3年から推進しているシステムで、いわゆる特殊景品を廃して市場価値のある金地金を使用し、賞品の流通過程で暴力団関与を完全に排除しているほか、買い取り、買い取らせ行為を是正した適正な流通システムとされている。ただ、近年は未導入組合の導入が進まず、そのため昨年7月に同システムの早期全都導入を図る目的で同特別委員会が設立されていた。

 理事会ではその他、暴力団がパーラーの経営者にわからないように店舗の従業員を買収し、サクラや打ち子を使って高設定台で遊技させている事案などを健全化センターが報告、注意と警戒を呼び掛けた。

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