廃棄台不正輸出問題、全日が適正処理呼びかける

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 全日遊連(山田茂則理事長)は12月8日付け文書で、香港への廃パチンコ台不正輸出問題のマスコミ報道を受け、傘下組合に適正処理を呼びかけた。

 この件は、使用済み遊技機が香港に中古品などと偽って不正輸出され、転売先の中国で健康被害を引き起こしているとする記事を、11月下旬に全国紙、地方紙合わせて40紙以上の新聞が一斉に報道したことを受けたもの。

 全日遊連は報道されたすべての新聞記事のコピーを傘下都道府県遊協に送付し「悪質な輸出業者が国内で集めた使用済み遊技機を不正に輸出している実態を明らかにした内容となっている。使用済み遊技機の排出の際には、メーカーや販売商社を経由するとともに、ホールが直接処理業者等に排出する場合には、努めてリサイクル選定業者に排出するよう周知徹底してほしい」と呼びかけた。

 また12月14日に開いた全日遊連の臨時理事会の席上でも、集まった各都道府県組合理事長に対して改めて使用済み遊技機の適正処理を訴えたほか、臨時理事会後にもたれた記者会見で山田理事長は、「多くの新聞を斜め読みするとパチンコ台だけではないようだが、どうしてもパチンコは象徴的に扱われてしまうだけに、パチンコ台だけというような書かれ方をしている。こうした取り上げ方をされてしまう立場であることを認識し、組合員に使用済み遊技機の処理について十分に注意してほしい旨をお願いした」と述べた。

 新聞報道によると、使用済み遊技機の大半は規制が緩い「中古品」として香港に輸出され、プラスチック、金属、電子基板など素材別に分別したうえで、中国のリサイクル業者などに転売されている。中国に持ち込まれたあとの環境汚染は深刻で、基板を鉄板の上で加熱して鉛はんだを溶かし、電子部品を回収するなどの不適正な処理が横行しており、大気や水などの汚染が進んでいるという。

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