同日、講師を務めた同社の佐々木会長は、パチンコパーラーへの投融資の鉄則として、次の7つのポイントが重要になると説明。同社の考える投融資の判断材料を明示した。
(1) お客を獲得できる立地・エリアなのか?
(2) 店舗採算ラインの改善ができるか?
(3) 市場台粗利水準とかけ離れていないか?
(4) 商圏内の遊技機1台当たり人口が20人を下回っていないか?
(5) チェーン店の場合、基幹店で全体収益の30%を稼いでいるか?
(6) パチンコ島などの設備が耐用年数を大幅に超えて使用されていないか?
(7) オーナーが金融機関・投資家に対する情報開示に積極的か?
佐々木会長は、「パチンコは集客産業では立地産業と捉える必要がある。そのためパチンコパーラーに投融資を考える場合は、まずはこの点を重視してほしい。また、台粗利の平均がある程度の水準をキープできているかどうかも重要だ」と述べ、適正水準の粗利をキープできなければ人件費や機械代、宣伝広告費を捻出しながら利益を確保する循環をつくる必要があると指摘した。
また、パチンコパーラーの利益拡大(再生)の手順として、稼働(打ち込み玉数)の増加を最優先とし、次に粗利額の上昇を目指すべきとの認識を示し、以下、コスト削減、設備投資の削減、キャッシュフロー管理の意識向上という順でステップアップされていくのが望ましいと述べるとともに、「パチンコパーラーに現金を渡すとすぐに機械を買ってしまう傾向がある。無駄なコスト、設備投資を使わせず、キャッシュフローの部分を投融資先がいかに管理していくかも大きなポイントになる」と述べた。