ユーコーリプロ、東日本工場を完成

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 遊技機の廃棄台を処理する(株)ユーコーリプロ(福岡市・金海龍海社長)の「東日本リサイクル工場」(埼玉県北埼玉郡騎西町大字鴻茎3207〜3)の完成披露式が3月24日、地元自治体など行政関係者および業界関係者ら約150名が出席する中、同工場内で盛大に開催された。

 今回の東日本工場は、1998年から稼働を開始した埼玉県の熊谷工場の移転に伴って新築されたもので、廃棄された遊技機を分解して取り出したパーツを遊技機メーカーに循環させるなどの「リユース」中心のリサイクルを目指しているのが最大の特長。2002年に完成した「西日本リサイクル工場」(福岡県北九州市)でもすでにリユース中心にシフトしており、より環境に優しい本格的なリサイクル体制の整備が図られている。東西2つの工場のカバーエリアは、中部以東が東日本工場、中部以西が西日本工場となる。

 披露式の冒頭挨拶の中で同社の金海社長は、「思えば、廃棄台のリサイクルについては、熱エネルギーに変換するサーマルリサイクル中心から、素材として再利用を促進するマテリアルリサイクル、そして今日ではパーツ自体の再利用を図るリユースが強く求められる時代へとシフトしている。こうした情勢の変化に対応するため当社ではオートメーションから手作業を基本とする分解への転換を図り、今回の新工場においてもオートメーション化されたラインは導入しなかった。一見、非効率に見えるかもしれないが、環境への負荷軽減を何より優先した」と述べた。

 一方、ユーコーの竹下洋男常務は披露式終了後の業界誌との懇談の中で、廃棄台の回収率を引き上げる目的から、西日本工場で「有価回収」に関するテストランを4月1日から実施する方針を明らかにした。

 この有価回収は、液晶の相場を軸に買取り価格を決定、その価格に応じて廃棄台をパーラーから買い上げるもので、同社が実施するものだ。

 竹下常務は、「今回の有価回収は液晶の転売業者に対する対抗措置ではない。あくまで廃棄台の回収率の向上とメーカーがパーツのリユースを促進する為の環境整備が目的だ。回収率が上がれば海外で不法投棄される廃棄台の減少も期待されるし、もっとも理想的なリサイクルとされるリユース促進の可能性もぐっと広がる。さらにリユースはメーカーの部材調達コストを削減できることから、今年に入って警察当局から強く要請されている機械の低価格化にも側面的に支援できるだろう。パーラー側には、処理費はタダの上、今度からは有価回収によるペイバックが新たに加わると理解してもらっていいでしょう」と述べ、有価回収による回収率の向上に強い期待感を滲ませていた。

 また、東日本工場での有価回収の実施については、「西日本工場の推移を見ながらできるだけ早い時期に実施に移したい」(同)と話している。

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