12月29日付朝鮮日報が報じたところによると、韓国の最高検察庁の麻薬組織犯罪部(金鐘仁部長)は12月28日、韓国国内に約1 万4000軒ある「射倖性遊技場」に対し、無期限の特別取締りを開始すると発表した。
今回、取締りの対象とされているのは『海の話』『黄金の城』『オーシャンパラダイス』などのリールゲーム(いわゆるパチンコ)の勝率を100 %以上に改ざんする業者で、検察側は、こうした業者は高い勝率で客を引き寄せ、換金時に高い手数料をとる違法営業を行っていると厳しく指摘。また、最高2 万ウォンに規定された景品(商品券)限度額に違反し、一度当たれば100 回から150 回連続で出るように設定した「メモリー連打機能」で数百万ウォン代の景品を出している業者も取締りの対象となる模様だ。韓国では文化観光部の「ゲーム提供者の景品買い取り基準」という告示により、1 回のゲームあたりの景品が2 万ウォンを超える場合、さらに1 時間あたりの総利用額が9 万ウォンを超える場合は違法と規定されている。
報道では検察関係者の話として、「今回摘発された業者は、ゲーム機を全部没収して、違法な収益も追徴する一方、登録取消し、事務所の閉鎖、課徴金の取り立てなど、行政処分も厳しく行う」とのコメントを掲載している。