今年初となった今回のPBS定例勉強会のメインテーマは「2006年の展望を予測する」。今年6月の『吉宗(S)』、同10月の『北斗の拳』の両機種の検定切れなど、旧要件パチスロ機の大量撤去が目前に迫るなか、5号機時代到来に向けた遊技機運用面での取るべき戦略などを紹介した。
勉強会は、第一部の「5号機時代に向けたパチスロ戦略」を(株)矢野経済研究所の石川誠氏が、「2006年、本格的な業界再編と向かうべき道」を某大手遊技機メーカーの開発関係者がそれぞれ講師を担当。また第二部は今回から新たに始まった機械勉強会「1・2月度の遊技機評価と運用方法」を実施した。
第一部のなかで石川氏は、業界が直面している二大課題は、「みなし機、検定・認定期間失効機の撤去に伴う入れ替え問題」と「遊技参加人口の減少」であるとし、とくに遊技機の入れ替え問題について、「パチスロは今年中に100万台の入れ替えが不可避となる。さらに来年07年7月からはいま市場にあるすべての旧要件機は撤去しなければならない。そのためこれからは安易な入れ替えや一時しのぎの入れ替えは、判断を間違えれば危機的な経営状況に陥る可能性もある」などと述べ、5号機時代を視野に入れ、段階的に5号機を導入しながら、意識的に遊技客を移行させていく必要性を強調した。
なおPBSは、各パーラー有志からの出資によって04年8月に法人化された組織。大手パーラーに負けないオペレーションをつくりあげ、支援・援助していくことを目指し、会員企業同士がネット上で遊技機情報の共有化や相互支援を図れるWebサイト「パーラーバックアップシステム」の運営をはじめ、提携企業による共同イベント、定期勉強会等を開催している。