冒頭、佐藤代表理事は5号機移行問題に触れ「やっと峠を越え、おそらく残存する4号機は1割強とみているが、当初懸念されていたよりは大きな問題にならなかったと認識している」と述べる一方、遊技機コストによる経営への圧迫は未だ甚大であると危機感を表明。遊技機の低価格化を最大のテーマと位置付け、会員間はもとより他団体や遊技機メーカーと議論を重ね、改善策を見出す方針を示した。
議案審議前には、会員企業の夢コーポレーション(株)が経営する2店舗のパーラーで風適法違反の事案が発生し、営業停止処分が下されたことに対する措置として、同社に対して当分の間、会員活動を自粛とする措置を定款第11条委員会(賞罰委員会)が決定。行政処分の期間経過後、原因究明と再発防止に取り組み、改善が図れたことを同委に報告し、内容を精査したうえで措置を解除とすることが報告された。同社の加藤英則社長は「PCSAとパチンコ産業の信頼を著しく失墜させたことをお詫び申し上げたい。社内に私を委員長とするリスクコンプライアンス委員会を設け、二度とこのようなことがないよう、システムの変更や見直しに取り組みたい」とし、謝罪の言葉を述べた。
審議では新規入会の賛助会員(パーラー以外の業界関連企業)として(株)オーイズミ、貯玉システムのジャパンネットワークシステム(株)、遊技機メーカーの(株)PBプロモーションの3社の入会が承認された。なお同日現在の会員数は正会員26社、賛助会員44社となっている。そのほか、9月の拡大理事会は「カジノ視察」をテーマとしてソウルとマカオのツアーを実施することを報告した。
総会後には研究部会の活動報告があり、とくにコスト問題研究部会では、他団体と協力してパチスロのPB機の開発を手掛けており、展示発表会を早期に開催する予定にあることを説明。また「賞品の取り揃え問題」に絡み、賛助会員の協力を得て端玉景品を中心とした一般景品「PCSAパッケージ」を年内に発売することも明らかにした。
その後第2部として「第22回PCSA公開経営勉強会」が実施され、基調講演として「1円パチンコへ挑戦する意味・明日につながる業態類型(フォーマット)づくり」をテーマに(有)シム・インターナショナル社長の宮本正暉PCSAリソースパーソンが講演。また会員企業代表者による「PCSA会員が目指す時間消費型低玉貸パチンコ経営・成功の実例とポイントとは?」をテーマとしたパネルディスカッションが行われた。