矢野経済研究所は8月8日、2007年度のパチンコ関連機器の市場規模が出荷ベースで前年比96.0%の1兆5022億4300万円とする調査結果のダイジェスト版を発表した。
この調査はパチンコ機メーカー、パチスロ機メーカー、周辺機器メーカーなど70社以上を対象に今年5月から7月まで2ヶ月をかけて矢野経の専門研究員による直接面談ならびに、電話、e-mailなどによるヒアリングを併用したもの。07年度中に出荷されたパチンコ機、パチスロ機、それにホールコンピュータや計数機など周辺機器の売上の合算値を表している。
1兆5022億円の合算値のうち、パチンコ機、パチスロ機の遊技機全体は1兆3316億6200万円で88.6%を占める計算。内訳はパチンコ機8364億3600万円、パチスロ機は4952億2600万円だ。パチンコ機の対前年度比は95.6%、パチスロ機は101.6%。パチスロ機が微増した要因についてダイジェスト版では「5号機入替特需によるもの」と報告している。
一方の周辺機器は前年度比84.5%の1705億円。ダイジェスト版では、「一昨年度比では78.9%とこの2年間で20%以上も縮小した」と指摘している。
本調査の詳細は矢野経から発刊されている「2008年版パチンコ関連メーカーの動向とマーケットシェア」にまとめられている。