商品ラインナップは「4金種入金可能」と「貸玉単価設定機能」(0.5円〜4円まで最大21通り)が標準装備された『N』タイプ。『N』タイプに会員管理、再プレイが加わった『K』タイプ。『K』タイプにフルカラー有機EL表示機能のついた『P』タイプ。さらに『P』タイプに各台計数も追加した『PT』タイプの4タイプで、それぞれに「紙幣搬送タイプ」と「金庫内蔵タイプ」が用意された。
注目はフルカラー有機EL表示機能を搭載した『P』タイプ。表示部分はタッチパネル式で簡単操作を実現。入金情報や貯玉数などファン向けガイダンスはもちろんのこと、計数箱を接続(PTタイプ化)すれば各台計数として運用できる拡張性も有しており、計数玉情報もフルカラー有機ELに表示される。貸玉および持ち玉の払出しには遊技機本体から行われるノズルレス式が採用された(本体払出しは25個刻みのため持ち玉の端数分は計数部の端玉払出口に払い出される)。
また『P』タイプではスタッフの作業効率を大幅に改善した「離席(休憩)モード」を搭載。これまでファンが休憩をとる場合は休憩開始時と遊技再開時の両方にスタッフが立ち会う必要があったが、休憩終了に伴う遊技再開時の立会いを不要としたのが特長。休憩開始時に受け取ったカードを遊技再開時にファン自身がカードを挿入することで(会員の場合は挿入後に暗証番号を入力)、離席モードは自動的に解除される。離席モード中にある台を当該ファン以外は打てない仕組みだ。さらに入金した金種の思い違いからくるトラブルを解消するため直前の入金状況等を確認できる「メンテナンスモード」も搭載。入金した金種が5000円札だったのに1万円札と勘違いしたファンからのクレーム等に冷静に対応することができる。
持ち玉共有(分割)では500円、1000円、1500円、2000円、2500円、3000円、4000円、5000円の8種類の中から3つの分割額をパーラー側が選択。ファンはこの3つの組み合わせから分割希望額を設定する。分割されたデータは一般カードに書き込まれ、カードユニットから排出される。一般カードはカードユニット1台につき最大10枚ストック可能。消費電力も同社従来比でおよそ半分に抑えられている。同社では11月からフィールドテストを開始。11月下旬から販売をめざしている。
一方、会見の冒頭、挨拶にたった山田社長は、平成23年3月までにプリペイドシステムのシェア50%をめざす中期経営計画「ゲット50」を策定したことを明らかにした。価格は検討中。