パーラー企業社長の支援でバス会社が事業継続へ

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 北海道のパーラー企業・太陽グループ(札幌市)の東原俊郎社長が7月1日、経営不振に陥っていた地元バス会社の「ばんけい観光バス」(札幌市、我満広明社長)に支援するなどして事業を継続させることが分かった。北海道新聞をはじめ地元紙各紙が報道した。

 ばんけい観光バスは1981年に設立。道内の札幌・盤渓(ばんけい)地区を拠点に年間約19万人が利用する路線バスを運行しているほか、貸し切りバス、スキー場などの事業も展開。ピーク時には年間7億5500万円を売り上げていたが、直近の09年3月期の売上高は5億5000万円に落ち込み、4期連続の経常赤字を計上。昨年4月には路線バスを廃止する方針も示していた。

 その後、経営の立て直しを目指して今年5月までに太陽グループに支援を求めるとともに、取引先などに一部債権の放棄を要請。これに対し、太陽グループの東原社長が出資して全株を取得し、30の取引先が6月中旬までに一部債権の放棄を承諾した。

 今後は経営の効率化を進め、今期(10年3月期)中の黒字転換を見込むが、路線バス事業については市民の足を第一に考え、減便せずに継続していく考えという。路線バスの一部は学区外からの通学が可能な特認校である市立盤渓小学校の通学に使用され、全校児童116人のうち115人がこのバスを利用している。

 北海道新聞の取材にバスの利用者らは、「子どもたちの通学の唯一の足が守られ、安心した。大変ありがたく思っている」などと安堵しているという。

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