今年度中の入替自粛が実施困難な見通しにあることがわかった。4月23日に都内のホテルで開かれた全日遊連の定例記者会見で明らかにされた。
全日遊連は昨年実施した洞爺湖サミット開催に伴う入替自粛を総括するため昨年10月までに全国組合員パーラーを対象にアンケート調査を行っていた。この結果、回答のあった6545店舗(回答率54.34%)のうち71%から次年度以降の毎年実施を望む回答が示されたが、これを受け全日遊連は、その実現可能性を模索する方針に舵を切っていた。
しかし一方で実施すべきでないとの回答が25%に達していたこともあり、その後も課題のコンセンサス形成に道を開く有効な着地点を見いだせないまま協議は難航。こうした経緯を背景に同日の会見では初めて今年度中の実施を断念していたことが報告された。
ただ来年度の2010年度以降については引き続き協議を継続する方針で、担当の金本副理事長は今後、入替自粛で期待されるCO2の削減効果を具体的に検証する作業に取りかかる考えを示した。