台間空気清浄機などパーラー向けに周辺機器を提供していたアンデス電気(株)(本社/青森県八戸市)が1月5日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。帝国データバンクによると負債は2008年4月時点で約197億700万円にのぼるという。
同社は1971年の設立。90年代の最盛期にはグループ企業17社、24工場体制に成長した。その後も02年に韓国大手ブラウン管メーカーのサムスンSDI及び関連会社と製品並びに生産協力に関する業務提携を締結。さらに05年以降は携帯電話・液晶ディスプレイ向けカラーフィルターや、パソコンなどの実装基板、空気清浄機、マイナスイオン発生器などの製造・販売にも事業領域を拡大していた。
しかし昨年来の資材高騰や受注単価下落などの影響から08年4月期には約2億8200万円の赤字を形状。さらに昨年秋以降の世界的な金融危機が追い打ちをかけ自主再建を断念したと見られている。