北沢組合によるこの福祉車両の寄付活動は平成5年から行われており、今年度分の2台を含め累計寄贈台数は38台となっている。
当日の車両贈呈式では、北沢組合の南組合長が「各店舗が厳しい状況の中で、今年も車両を寄付できたことをうれしく思う。十分にご活用されれば、これほどうれしいことはない」と挨拶、熊本哲之区長にレプリカキーを手渡した。
また、熊本区長からは北沢組合に感謝状が贈呈されるとともに、「今年も多大なご寄付をいただき、感謝している。これまでにいただいた車両も福祉団体で活用され、大変な恩恵を受けている」などと感謝の言葉がよせられた。
今回の福祉車両は、区内で活動する特定非営利活動法人・国際福祉環境推進機構と、社会福祉法人・友愛十字会の「世田谷更生館」の2団体に贈呈。
国際福祉環境推進機構は、世田谷区における障害者の移送サービスを行っており、山本晃理事長は「病院への移送サービスする際、道路が狭く不便でコンパクトな車が必要だった。明日から車とともに気持ちも一新し、地域の人々の歯車になれるよう頑張りたい」と謝辞を述べ、
世田谷更生館の大平敏夫館長も「障害者授産施設として仕事をしており、多くの人が乗れる車がほしかった。大切に活用し、障害者支援を行いたい」と語った。
なお、同機構にはトヨタの「ラクティス」が、同館にはトヨタの「ノア」が贈られ、いずれも車イス利用者が楽に乗車できるよう改良されている。