JR水戸駅は破損がひどく、閉鎖され立ち入りができない状況が続いている。駅周辺の多くの歩道は盛り上がり、亀裂が入り、歩くのは危険な状況だ。飲食店、商店の多くは休業状態、市内の水道、ガス、電気は復旧しているが、ガソリンスタンドのほとんどが休業中。そのためガソリン不足は深刻で、開店している一部の市内のスタンドには給油を待つ自動車の長蛇の列が300〜400メートルにわたり並んでいる。
水戸市郊外の住宅の多くは、敷地を囲むブロックや大谷石等で積み上げられた塀が崩れ落ちており、修復がされないままの状態で放置されている。水戸市内中央から15キロ東の太平洋沿岸の大洗港の被害は甚大で、港湾施設は津波で破壊され、岸壁や堤防、市場の敷地内に少なくとも十数叟の漁船が乗り上げ、そのまま放置されている。波は湾岸施設を超え、住宅、倉庫、旅館などが立ち並ぶ約1キロ奥まで到達したが、大洗市市街の大部分が高台にあるために大きな被害は避けられた。隣接した那珂湊市の「おさかな市場」も津波に襲われて壊滅状態のままだ。
茨城県遊協に3月22日連絡したが、まだ各店舗の被害状況は連絡が取れず把握できていないとコメントした。しかし3月20日の時点では一部だが水戸市、大洗市では既に営業再開している店舗もある。都内から県内の宅配便はほぼ復活しており、ようやく経済活動が再開しそうな気配である。