第一部では同社・能登敏博部長が「広告宣伝の今だから学びたい“伝える力”」をテーマに、ブランディングやコミュニケーション、単台調整に対する考え方などを紹介した。能登氏はブランディングについて、「まずは1機種でもよいので他店に負けない稼働を付けること」と強調、長いスパンで取り組むことを提案した。
第二部では、同社・原島健司常務が「2012年 スロットで勝ち抜く為の営業戦略」と題して講演。今年のパチスロ市場の見通しについて「11年末はARTタイプのシェアが約45%だったが、今年は6割くらいになるのでは」と予測したほか、市場全体の稼働や粗利の推移などを考察した。
営業戦略については、コイン粗利の適正な配分が重要になるとし、機種のコイン粗利の配分を変えたことにより稼働が伸びたホール事例などを紹介。また、低貸メダル営業では5円スロットが飽和状態にあることに触れ、10円スロットにおける機種揃えのポイントやコイン粗利の目標値などを説明した。
第三部では、「ライター取材イベント有効活用法」と題し、パチンコ関連の情報誌やテレビ番組等で活躍する大崎一万発氏が講演した。
大崎氏は1月8日の警察庁保安課長の講話を受けて、「今後、ライターの取材イベントそのものがどうなるか不透明」とした上で、「この業界はファンを育成することを無視してきた。ある程度、パチンコのことを理解しているファンに対し、我々は勝ち負けだけではないパチンコやパチスロの面白さを提示できる。射幸心を煽っているといわれるとどうしようもないが、中級者以上のファンを増やすためにライターは使えるかもしれない」などと見解を述べた。