都内の東京本社28Fオフィスで行われた報告会では、約300人の社員の拍手に出迎えられて狩野選手が登場。冒頭、狩野選手に花束を贈った韓裕社長はこれまでの道のりを振り返るとともに、「想像できないような苦労もあったと思うが、誰もが成し遂げられなかった2大会連続の金メダルという素晴らしい夢と感動を与えてくれた。これからもマルハンのドリームチャレンジャーの一員としてチャレンジを続けて欲しい」と快挙を称えた。
これを受けて狩野選手は「こうした形で皆さんに金メダルを報告できて嬉しく思う。この金メダルに相応しい選手になれるか、その責任を強く感じている。今後もより一層、選手としても人間としても成長しなければならないと思う」と次の平昌大会(韓国)に向け、さらなる成長を誓った。
また、当日は金メダルの獲得とあわせ、3月14日に28歳の誕生日を迎えた狩野選手に社員一同からのサプライズも行われ、狩野選手が川中島店(長野県)で勤務していた時の店長だった吉田圭介さんから同社グループのマルハンダイニングによる特製ケーキがプレゼントされた。
一方、帝国ホテルに会場を移して行われた祝勝会では、韓社長、韓昌祐会長による挨拶のほか、来賓として東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗元首相、伊吹文明衆議院議長、下村博文文部科学大臣、空英雄網走市議会議員が祝辞を述べた。また、狩野選手の父の操さん、母の照美さん、妻の綾華さんも登壇し、来場した多くの関係者に対して謝辞を述べた。
なお、祝勝会では同社から狩野選手への特別表彰も行われ、韓社長から報奨金1000万円が贈呈されるとともに、2ランク相当の昇級が決定したことも発表された。