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節税対策の国内生命保険を考察黒字の会社こそ要注意!逓増定期保険の落とし穴2016年7月21日(木)
逓増定期保険の最大のポイント
しかし逓増定期保険がダメなのかというと決してそうではありません。
逓増定期保険の最大のポイントは、「解約タイミングが限られる」というところです。逆に言えば、そのタイミングで確実に大きな支出があり、黒字になるのも難しいほど会社の利益が大幅に落ちるような計画があれば、この保険は大変有効です。
代表例で言うと、経営者や役員の退職金や、会社の設備投資、事業承継のための株価評価減を目的としたものです。
もし解約時に税金がかからなければ、実質的な手残りは、4,750万円+1,600万円=6,350万円 となり、支払った保険料5,000万円よりもプラスとなります。
このようなプランニングがきちんと行われていれば良いのですが、これまでに述べたような保険屋さんの利益主導によるいい加減なセールストークで加入させられるケースが後を絶ちません。
では業績も順調で、退職時期もまだ分からないし、設備投資も当面は会社の通常の利益から出せる(保険の解約返戻金を使うまでもない)という会社さんはどうしたら良いのか。
次回詳しく解説致します。