「まずは自助努力」自主規制で阿部理事長が見解

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MAXなどの設置比率の引き下げを柱に掲げた全日遊連の自主規制について阿部理事長(中央)は産業の次世代への継承も考慮しつつ、「まずは自助努力を発揮することが重要だ」と述べた。左は片山専務理事。右は大野副理事長。

 7月22日に都内で開かれた全日遊連理事会後の定例記者会見で阿部理事長は、現行のパチンコMAXタイプや、サブ基板制御で動くパチスロAT・ART機など新基準に該当しない遊技機の取り扱いを決めた全日遊連の基本方針(自主規制)の中に、中古機の移動制限を盛り込まなかった点について説明。「全日遊連に加盟する多くの店が、新台を買えずに、中古で商売をしている。そういう中で中古を止めるとMAXはもうその店には入ってこなくなる。そういう状況は非常に厳しい。そう判断した」と語った。記者団の質問に答えた。

 基本方針は6月24日の臨時理事会で決議された。MAXなど該当機種の設置比率に関する段階的な引き下げが柱となっていたが、強制力が伴う中古機の移動制限を加えると自助努力は発揮されないと阿部理事長は指摘。「何かあったら叩かれる、何かあったら縛られる、しかしそれまではいいんだ、という考えから、そろそろ変わっていかなければならない。次の世代へ引き継いでいくためにも必要だ」と述べた。

 基本方針の決議は当初は7月22日の今回の理事会を目指していた。会見に同席した大野副理事長は、「理事長の思いが理事会にしっかり伝わったからこそ1ヶ月早い決議につながった」と振り返った。

 設置比率の引き下げに組合員の足並みが揃うかどうかとの質問については、「決めたことを粛々と実施していくことが大事だ」(阿部理事長)と述べる一方、「できないとなれば何らかの方策をとっていくことになる」(同)と指摘した。

 一方、いわゆる「くぎ問題」について阿部理事長は、「あるべき遊技機の姿に是正し、そこに店の営業が両立する環境づくりが必要だ」との認識を示した。

全日遊連の基本方針(基準日は平成27年12月1日)
●新基準に該当しないパチンコ機(基準日は平成27年12月1日)
平成28年12月1日までに設置台数の30%以下
平成29年12月1日までに設置台数の20%以下

●新基準に該当しないパチスロ機(基準日は平成27年12月1日)
平成28年12月1日までに設置台数の50%以下
平成29年12月1日までに設置台数の30%以下

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