熊本のエヌシーマネージメントが特別精算

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 熊本市内でパーラーを経営するエヌシーマネージメントが3月7日に熊本地裁から「特別精算」開始の決定を受けていたことがわかった。民間調査会社によると負債総額は約75億円。3月23日付け日本経済新聞が報じた。

 同社は、1983年11月に現金自動支払機の設置および手形割引、金銭貸付業を目的に、熊本県内大手スーパーのニコニコ堂などの出資を受けて設立。その後、ニコニコ堂が02年4月に民事再生法を申請したことによる株式評価損で、02年8月期に約4億7800万円、翌03円同期に約5億3500万円の当期損失を計上し、厳しい運営を強いられていた。

 この間、03年4月にグループ再編を目的に熊本市内のパーラー経営・ペガサス商事を吸収合併してパーラー主体の経営再建を図り、05年同期には年収入高約142億円を計上するなど、黒字を確保していた。しかし、100億円を超える金融債務が重荷となっていたことから、金融機関を含めて再建策を模索するなか、05年11月に休眠状態にあった関係会社へパーラー部門を事業分割。2月27日開催の株主総会で解散を決議していたが、今回の措置となった。

 「特別精算」とは倒産処理の手続きのひとつで、解散後清算中の企業について、精算の遂行に著しい支障を来すべきこと、または債務超過の疑いがある場合に裁判所の命令により開始され、その監督下でおこなわれる精算手続きを指す。

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