「金スロ」営業に常習賭博容疑を適用

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 金箔付きカードの自動販売機を装った脱法パチスロ、通称「金スロ」を設置し、都内で店を開いていた福岡県新宮町の会社役員、高岡伊久男容疑者(51)が2月1日、常習賭博容疑で警視庁などに逮捕された。毎日新聞電子版などが報じた。

 金スロをめぐっては1月18日までに金スロを考案した福岡県城南区の会社役員、豊島晴次容疑者(65)が風営法違反(無許可営業)容疑で警視庁と福岡県警の合同捜査本部に逮捕されるなど本格的な取締りが始まっていた。

 報道によると今回逮捕された高岡容疑者は、先に逮捕されていた豊島容疑者とともに金スロ店のフランチャイズ展開を狙って特許を取得。2010年6月以降、13都道府県で24店舗を開業する一方、「20台設置で売上実績は月2716万円」「国家公安委員会の承認済み」などと全国の業者らに開業をすすめ、昨年10月に行われた家宅捜索当時も、さらに九州の5店舗が開店を控えていたという。

 金スロは、金箔カードを自販機で販売、おまけとして自販機につながられたスロット・プレイを提供する営業。当たりが出るとジュースがもう1本もらえる飲料自販機のように、当たれば金箔カードが追加でもらえる。表向きは自販機小売業だが、手にした金箔カードを隣接する古物商店で売却、現金化できるなど、実態はパチンコ営業に酷似していた。また自販機に接続されるパチスロ機に、2004年の規則改正で規制され、3年後の2007年10月までに市場から姿を消していた4号機が使用されるなど、金箔カードの小売よりもスロットの“おまけプレイ”のほうに比重が偏っており、逮捕された高岡容疑者も「4号機が合法で打てる」などとの触れ込みで客を集めていた。

 高岡容疑者に対する直接の逮捕容疑は2011年5月から2012年10月まで東京・新宿の金スロ店で賭博をした疑い。警視庁の調べに対し、高岡容疑者は「金スロは賭博ではない」と容疑を否認しているという。

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