プレイヤー目線から見えるPL指標を提案

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 マースエンジニアリング(松波明宏社長)は9月2日、東京・新宿にある同社本社で記者会見を行い、ホールコンピュータ・景品管理・会員管理を完全統合した『総合管理システム』や、真贋機能付きメダル計数機「m2200」、さらにパーソナルシリーズの新ラインナップとして紙幣搬送不要のストックビルバリ(SB)型CRユニット「K1-PS SBタイプ」を発表した。SB型CRユニットは有機EL搭載タイプ、7seg10キータイプそれぞれに用意された。

 「総合管理システム」はこれまで独立分離していたホールコン・景品管理・会員管理の3つのデータベースをひとつに統合したソフトウェア。「各店舗の計数担当者がそれぞれからパソコンに集めていたデータを1ヶ所に集約したもの」(松波社長)だ。特徴的なのは会員カードだけでなくビジターカードを利用する来店客の情報をホールコンに上がってくる台データに重ね、プレイヤー目線から見えるデータ「PL(PLAYER)指標」を提案している点。

 松波社長は「従来はホールコンのデータを見てその台の人気のあるなしをざっくりと見ていたと思われる。しかしお客様の個の視点から追跡していくと意外に人気があったりする。そこが見えれば片島12台全部を入れ替えなくても6台で済むことも考えられる。新たな数値管理による集客戦略の立案の一助になればとの思いから開発した」と述べ、PL指標を新たな業界スタンダードとして定着させたい方針を明示した。

 また入出庫管理が中心だった景品管理のあり方に抜本的な見直しも提案。売れ筋商品を自動抽出し、出すべき景品に優先度を表示するなど、流通の考え方を反映させた景品管理をシステム化している。さらにセキュリティ対策でも同一遊技者が遊技台異常を複数回発生させた場合、カード返却を止め、異常計数されたカードの持ち出しを不能にするPLロック機能も搭載している。

 一方、真贋機能付きメダル計数機「m2200」は資本・業務提携をしていた東研(前日9月1日付で完全子会社化)で扱っているカメラを搭載、不正に持込まれたメダルを弾くセキュリティ機能を搭載したもの。10台の小型カメラで毎秒10枚の画像処理を実現している。井出部長は、「東研から提供を頂いた小型カメラに、画像処理に関する当社で開発したアルゴリズム(計算処理手順)を載せた新製品。円形のメダルに刻印されたデザインを、あらゆる方向を向いているメダルの真贋を認識するアルゴリズムだ」と説明した。

 なお当日は参考出品として『各台計数仕様メダルサンド』も展示された。

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